外食の値段が上がり続ける今、中間の価格帯が苦しい理由と選び方
千円台前半のランチを見て不安になる。原価も仕入れも上がるなか、お店が出したい金額と客が出せる金額は噛み合わなくなっています。真ん中が苦しくなる背景を読み、自分の仕事ならどちら側に立つのかを考える視点が見つかります。

2022年、ChatGPTが出たばかりの頃。
文章としてはうまいな、と思ったけれど、仕事には使えないなというのが当時の正直な印象でした。
ミスも多いし、人間には劣る。
そんな認識で眺めていたんですよね。
その判断は、ものすごく外れていた。
4年経った今、改めてそう思います。
AIは当時の予想よりかなり別物になりました。
能力を見限っていた側の人間として、それは正直に認めないといけないと思っています。
面白いのは、外れ方に2種類あったことなんです。
一つは、AIの能力を低く見積もっていた人。
もう一つは、浸透するスピードを高く見積もっていた人。
「2年でホワイトカラーの仕事は消える」と言っていた人たちです。
真逆に見えて、どちらも技術の話だけで未来を測っていたという意味では、同じ間違いをしていたと思うんですよね。
実際のところ、4年間で僕らの仕事はどれだけ変わったか。
制作は確かに早くなった。
でも仕事が消えたかと言えば、減った分は入ってきた。
AIで制作ツールを触らなくてよくなったかと言えば、そうじゃない。
チェックする人間は変わらず必要で、実務から人が外れた場面は、今のところほぼないんですよね。
止まっている理由は、技術ではなく決められないことだった。
他社のブランディングに携わっていると、これをすごく感じます。
戦略を相談する中でAIに聞いてみても、出てくる答えが自分の言葉にならないんです。
ロジックとして正しくても、自分の気持ちとずれていく感覚がある。
だからAIがどれだけ良くなっても、最終的に判断しているのは人間で、迷って進まないという状態が続く。
AGIという言葉をOpenAIの社長が使ったとき、「ついに来た」という人と「まだまだだろう」という人が同時に出てきました。
合格ラインが誰にも決まっていない言葉なので、どちらも同時に成立してしまう。
それがこの話の核心だと思っています。
特定のアプリの操作を覚えることは、UIが変われば使えなくなります。
でも「自分はどういうものをいいと感じるか」という判断は、道具が変わっても残っていくんですよね。
美術館でいいものを見る。
このアプリのここが本当に助かっていると気づく。
そういう普段何気なく感じている感覚を意識の上に上げておくこと。
それが結局、長持ちする資産になるんじゃないかと思っています。
「これでいい」と自分の感覚で決めた瞬間が、一つ増える。
予測を当てにいくより、どっちに転んでもいいものを今積んでおく。
それが今、自分にできることかなと思っています。
あなたが今「決められない」と感じていることは、技術の問題ですか、それとも自分の基準の問題ですか。
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千円台前半のランチを見て不安になる。原価も仕入れも上がるなか、お店が出したい金額と客が出せる金額は噛み合わなくなっています。真ん中が苦しくなる背景を読み、自分の仕事ならどちら側に立つのかを考える視点が見つかります。
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